ホンダ伝説降臨!歴代プレリュードのCMを見てみよう
ホンダ プレリュードのCMを覚えていますか?
2~3曲は口ずさめるという方は間違いなく40~50代のジェントルマンですねぇ!
プレリュードのCMといえばビジュアルと選曲のセンスが良いことで評判でしたね。
バブル世代のあなたなら共感いただけるであろう懐かしの歴代ホンダ プレリュードのCMを見ていきながら当時のなつかしさを語っていきましょう。
ホンダ伝説降臨!歴代プレリュードのCMを見てみよう
ホンダ プレリュードは1978年から2001年にかけて5つのモデルが発売されました。初代から順番に進めていくのが筋ですが、ここでは藤野の思い入れのあるモデルから優先してご紹介していきます。
ボレロをバックに優雅に舞う2代目AB型プレリュード
歴代のプレリュードCMで一番インパクトがあったのが2代目AB型ではないでしょうか。
フランスの作曲家、モーリス・ラヴェルのバレエ曲「ボレロ」をバックに優雅に舞うプレリュードは多くの方の脳裏に焼き付いているかと思います。
数パターンあったAB型プレリュードのCMですが、どれも映像が美しく全編に渡って流れる「ボレロ」とぴったりマッチしたまさにCMとは思えない完成度の高い芸術的作品に仕上がっていました。
“FFスーパーボルテージ”というキャッチフレーズも恰好いい!意味はよく分からないけど、。
売れに売れまくったAB型プレリュードですが、この時代、プレリュードが売れる風潮にはなかったと記憶しております。
AB型プレリュードはなぜ売れた!?
AB型プレリュードの発売は1982年(昭和57年)。
当時車好きの中高生世代であった藤野少年は2代目プレリュードの発売当時を鮮明に覚えております。
やたらに平べったくて、FFで、ホンダで、2ドアスポーツルックなのにパワーがなくて・・・こんな車、魅力ないよなぁ、と思っていたのです。
当時のホンダ車は今ほど自動車メーカーとしてのステータス性はなく、バイクの延長線上で車を作っているメーカーというイメージが藤野にはありました。当時のFF車はホンダに限らどの車種も印象はあまりよくなく、アンダーステアバリバリのイケてない駆動方式という感覚がありました。これは藤野だけではなかったと思います。
2ドアスポーツはパワーの時代
この時期、2ドアスポーツモデルはモアパワーの時代に突入しようとしていた時期です。
日産ではR30スカイライン、S110型3代目 シルビア、Z31型3代目フェアレディZ、トヨタではA60型2代目セリカXXなど煌びやかなスポーツモデルが割拠していた時代です。
「男は黙ってマニュアル車」、駆動方式はFRでエンジンはDOHCもしくはターボ付き。パワーを競い合い、少しでも速さを求める時代でした。
プレリュードといえば、スポーツ性を感じないFF車。SOHCノンターボで目立ったパワーもなし。しかもトルコン(オートマ)で車に乗るなんて!ニッポン男児には許しがたいことでした。
当時のホンダ車特有の異様に軽いパワステも気になりました。
でもね、少しづつ時代は変化していたのです。
2代目AB型プレリュードは強力な武器となった!
かつてバブルと言われる時期がありました。
世の中に金の巡りがよくなって一般人でも少なからず恩恵を得られるありがたい時代です。このあたりから世の中の動きが変わってきたように思います。パンチパーマの人を見かけなくなってきたし、トレンディーなサラリーマンが増えてきたのもこの時期。
女の子がやたらクルマについてあれやこれやと語りだしたのもこのあたりからではないでしょうか。藤野が色気づいてマルイの月賦でDCブランドの服を買い漁っていたのもこの時期です。
「あのクルマ、素敵よね」なんてイケてる女子が言えばそのクルマがヒットする、大袈裟ながらそんな時代でした。
オンナがクルマを左右する時代
いいクルマに乗っていればオンナにモテる!そんな錯覚を楽しんでいた時代です。
当時の三大モテクルマといえばここでご紹介しているAB型プレリュード、超高級スペシャリティーカーのトヨタソアラ、ガイシャを確固たるものにしたBMW E30の3シリーズと言われていました。
ソアラは300万超えの高級車、E30のエントリーモデル、318iが約450万円でした。当時の高卒初任給が10万円ちょっとということを考えればいかに高額かが分かります。
唯一の砦、AB型プレリュードは確か200万円ジャストぐらいだったと記憶しております。この値段だったら買えるということで若者達が殺到したのです。
ちなみに当時の同価格帯のモデルといえばR30スカイラインの売れ筋モデル、GTEXターボやセリカXXの下位モデルが相当します。
走りを前面に出したスカイラインやセリカXXが人気を集めるのは納得がいきますが、2ドアでワイド&ローというだけでそれ以外はあまり特徴を感じないプレリュードがヒットしたのはお姉様方の影響がかなりあったと推察できます。
時代の流れに任せてミーハーな藤野青年がプレリュードに心を寄せていったのは言うまでもありません。
貧乏家庭でプレリュードに乗ることはできず
AB型プレリュードが全盛の時代は藤野が高校から大学に入学しようかという時期。
サラリーマン共働きの家庭で育った貧乏学生の藤野青年が200万円もする2人しか乗れないスポーツカーを買えるわけもありません。
愛車は親父が乗っていた初期型のだるまシビック4ドアハッチ。もちろん自分のクルマではありません。イケてないなんてもんじゃありません。これじゃあオンナが寄ってこない!モテない理由をクルマのせいにする他力本願の藤野青年でした。
サンルーフを全開にしてユーミンを聞きながら・・・
当時の藤野青年の夢といえば、プレリュードに乗ってイケてるワンレン女子と華やかなデートをすること。
天気のいい日にはサンルーフを開けてアイスクリームを食べに清里へ、またある日はスキー板を乗せてユーミンのサーフ&スノーをかけながら白馬へと妄想番長っぷりを発揮します。
完全にポパイやホットドックプレスに洗脳されています。ノリは間違いなくホイチョイプロダクション。
結局、クルマぢゃないんだな、ただオンナのことしか頭にない痛い青年時代だったと今振り返ると恥ずかしく思います。
(今もあまり変わり変わりがないけど・・・)
なんか完全に脱線しましたが、同世代のあなたなら少しは共感してくれるはず。
結局AB型プレリュードはマイカーにすることはできませんでしたが、思い出に残るクルマの一台だったことは間違いありません。
モテ車AB型プレリュードのCMはこちら ⇒ ホンダ プレリュード CM 1982年
映画「地下室のメロディー」の力強いサウンドをバックに疾走する3代目BA4/5/7型プレリュード
あのプレリュードがモデルチェンジをする!藤野の周りのクルマ好きはこの話題でもちきりになります。
新型は超人気だった先代モデルを踏襲し、しかも凌駕する出来栄えで鮮烈デビューします。
新型のCMはラベルのボレロの旋律に乗って優雅に快走するAB型とは対照的に力強いサウンドに乗ってデザインの美しさを強調した作品に仕上がっていました。
バックに流れるのは映画「地下室のメロディー」のメインテーマ。
とにかくカッコいい!
選曲ももちろんだけど、場面ごとの絵の切り方が痺れます。
印象的なシーン
BA4型プレリュードのCMには藤野お気に入りのシーンが2つあります。
それをちょっとご紹介したいと思います。
4WSがグニャグニャと動くシーン
サイトトップにも張り付けた4WSがグニャグニャと動くシーンは藤野のお気に入り。
近未来的な装備に目を輝かせながらガン見したものです。
実際に4WSを体験しましたがとても便利な装備ですね。慣れるまで多少時間はかかりますが・・・
12秒あたりからを注目! ⇒ 1987年 HONDA プレリュード CM
ラストシーンはかっこよすぎ!
20秒あたりから始まる
「ホンダ4WS これが今度のプレリュード」
のキャッチフレーズとともにエンディングに突入する音楽の終わり方がカッコいい!
今一度ご覧ください! ⇒ 1987年 HONDA プレリュード CM
爽やかなタケカワユキヒデさんの歌声に乗って軽やかに走る初代SN型プレリュード
⇒ HONDA PRELUDE CM part.1 1978~1987
初代プレリュードの発売は1978年。
藤野が小学校から中学に上がろうかという時期です。
当時のホンダ車はcvccのシビックが爆発的にヒットし、続いてシビックを大型化したアコードが登場しました。
プレリュードはその後の発売。小さいシビック、大きいシビック(アコード)、つぶれたシビック(プレリュード)という印象でした。3車種は車格やタイプは違うものの、外装・内装はソックリだったと記憶しております。
当時はあまりクルマに関心がなかったものの、初代プレリュードのCM曲は頭の片隅に残っています。
西遊記の直前!?
初代プレリュードのバックミュージックはゴダイゴのタケカワユキヒデさんが歌う「PRELUDE」。
爽やかな旋律で高原を快走するプレリュードという記憶がありましたが、ユーチューブで当時の動画をくまなく見ていくと高原のシーンなんて一つもありませんでした。
イメージって恐ろしいし、記憶っていい加減なもんなんだと改めて実感しました。
ゴダイゴは当時爆発的ヒットとなったドラマ、西遊記のオープニング(モンキーマジック)とエンディング曲(ガンダーラ)で確固たる地位を確立します。
プレリュードのCMは西遊記が始まる少し前と記憶していますがこれも定かではありません。
CMの曲名はPRELUDE
現代ではCM作成の後に売り込みたい曲を当て込むのが一般的ですが、初代プレリュードのCM曲「PRELUDE」はCM用に作ったようです。
その証拠にホンダプレリュードという歌詞が登場するからです。
ゴダイゴのPRELUDEがフルで聴けますので興味のある方はどうぞ!
初期型プレリュードCM ⇒ HONDA PRELUDE CM part.1 1978~1987
原曲はこちら ⇒ ゴダイゴ PRELUDE
4代目BA8型プレリュードはサニー・ウェルキンソンのラウンドミッドナイト
1993 Honda Prelude Private Stage Commercial Japan (ホンダプレリュード)
4代目プレリュードのCMは全く記憶にありませんでした。
何故かって?
もうプレリュードが売れなくなってきていたから・・・
世の中の流れって怖いですね。関心がなくなると途端に売れなくなる。関心がないからCMも全く記憶にないといった感じ。
本記事を書くにあたってCMを見返してみましたが全然記憶にありませんでした。
ただし、当時のホンダのCMって全般的にこんな雰囲気であったことは思い出しました。
CMが悪いのか?選曲が悪いのか?クルマに問題があったのか?時代がそうさせたのか?
とにかくあまり売れなかったモデルであることは記憶の中にあります。
BA8型オーナーだった方、ゴメンナサイ。あまり気の利いたことが書けなくて・・・
5代目BB5型はハバネラ
⇒ 1996 Honda Prelude Commercial Japan (ホンダプレリュード)
プレリュードにほとんど関心がなくなったときに発売された5代目の最終モデル。
4代目プレリュードのCMは全く記憶にはなかったけど、5代目CMは見て聞いてみたらなんとなく思い出しました。
バックミュージックはビゼー作曲の「ハバネラ(Habanera)」という曲だそうです。
2パターンの曲調がありました。
⇒ 1996 Honda Prelude Commercial Japan (ホンダプレリュード)
ちょっとだけ記憶に残っているのはこの曲自体が有名だからか!?
さいごに
初代から3代目までは記憶にあるんだけどそれ以降のCMはあまり覚えていなかった藤野です。
ネットを徘徊していると「プレリュード復活!」なんて記事がちらほらと見受けられますが、藤野はそれが現実となるとは思えません。
多人数が乗れるファミリーカーと燃費&取り回し重視のコンパクトカーが売れるご時世で2ドアのスペシャリティーカーが売れる隙間など全くないように思えるからです。
NSXのような採算度返しの象徴的存在の車ならいざ知らず、全く売れないしマーケティングにも効果のない自動車をわざわざ作るでしょうか?
事実、2019年現在で売れまくっている2ドア車って何かありますか?
それにスポーツタイプの2ドア車を好む層である若者の車離れが深刻なのは周りを見ても明らかです。車はカッコいいものでなければいけないのですが、そのカッコよさという価値観が世の中から完全に欠如しているように思えてなりません。
カッコいい2ドアスポーツモデルが全盛の時代に育った藤野としてはこのジャンルの車が復活してくれればうれしいですが(多分買わないと思うけど・・・)この風潮にメーカー側も努力を傾ける必要があるかと思います。
方法はあります!
若い女性に「プレリュードでドライブした~い♡」、「あの車、かっこいいね♡」という具合にあっちこっちで言わせるんです。SNS全盛の時代なのでこんなことそれほどお金がかからないで可能だと思うのですが、そんなコメント、見たことないですね。男は単純な動物なので若い女の子からの要求は素直に受け止めてしまうんものです。
メーカーさん!女の子を利用して2ドア車を復活させてください!
モテるんだったら、おじさんもプレリュード買いますよ!ドアに肘を出して斜に構えながら運転しますから・・・
残念ながらプレリュードはおじさんの心にそっとしまっておく思い出の車なのかもしれませんね。