Z12キューブにクラッツィオ製のシートカバーを装着してみた
新車・中古車問わず新しい愛車の到着は胸が躍りますよね。Newな相棒にどんなパーツをつけようかとあれやこれやと悩むのも車好きの一つの楽しみ。
その中でも上位の人気パーツといえばカーシートは外せません。純正シートの汚れ対策に、はたまた個性を出すためのアイテムとして、、などなど、人気の理由は様々だと思います。
Z12キューブが納車されるにあたって藤野が真っ先につけようと考えていたのもこのカーシートでした。しかもクラッツィオ製の赤×黒のキルティングデザインのものと決めていたのです。
しかしながらクラッツィオ製カーシートの購入に際し、いくつかの疑問がありましたが解決できず購入に躊躇していたのです。たぶん藤野が悩んでいた内容とあなたの疑問は一緒ではないかと思います。
この疑問を解決すべくネット上に情報を探しましたが藤野を納得させるネタはほぼ見つかりませんでした。そこでただただ悩むのも疲れるので、ラゲッジアンダーボードの時と同様にとりあえず購入してしまえ!ということで装着しながら問題に直面・解決してみましたのでそのあたりをレビューしていきます。
藤野の愛車はZ12キューブですが、クラッツィオ製のシートカバーの装着についてはどの車種も基本的にほぼ一緒だと思われますので他車でご検討の方にも参考になるかと思います。
疑問その1 装着が大変なのでは?
実はこの部分が一番気がかりでした。ちょっとした口コミを見ると装着に8時間かかったとか、フィッティングが良い分キツキツで取り付け時、指が痛くなったとか、女性では到底無理なんていうネガティブな情報ばかりが目立っていたからです。
車好きならば休日を利用して時間がかかってでも作業するのも一つの楽しみと考えられるかもしれません。しかしながら藤野としては
1.貴重な休日を取り付け作業に8時間もかけたくない
2.時間がかかってでも最終的に装着できるのか?
3.自分一人で取り付けは可能なのか?
この3点にとても不安に感じていました。
⇒ クラッツィオ Clazzio キルティングタイプ シートカバー
装着に要したのはこれぐらい
先に装着にかかった時間を発表します!
答え ⇒ 約4時間程度。
これは早いか遅いかは分かりませんが、器用な方であれば2時間ぐらいで完了するのではと装着完了後、実感いたしました。結構チンタラと藤野一人でやった結果がこの時間です。
装着が完了してから感じたことは、コツがわかっていればもっと早く済んだのかなぁという印象。
そこで、これからクラッツィオ製のシートカバーの購入を検討している方への不安を払拭すべく、簡単・確実に取り付けられるコツのようなものを伝授したいと思います。
取説どおりに作業をすれば誰でも取り付けは可能なのでご安心を!
商品は在庫状況により納期が遅れるかもしれないとのネット情報がいくつかあった割にはたった2~3日で無事到着いたしました。
梱包が想像していたものより意外と大きく、しかも立派だったのが印象的。
画像をご覧の通り、キューブの15インチタイヤより少し大きい梱包サイズです。
それでは開封してみます。この瞬間はやはりワクワクしますね。
唖然、、!?
箱の中身を確認したときにあまりの部品の多さとそのボリュームに「本当に俺なんかで装着できるのか?」との不安が頭の中をグイグイと横切りました。
前後のシート部と5つのヘッドレスト部、そしてサイドボックスのパーツが詰まっていればかなりのパッケージングになるのは冷静に考えれば分かることですが、、
カーショップで取り付けを頼むと1万円ぐらい取られるといわれていたが、、この部品の多さと取扱説明書のページ数の多さを考え合わせるとそれもまんざら高いとも言えないとも感じました。
まずは取説を確認。小冊子形式で全22ページの構成です。画像が多く説明文が少ないので余計な気遣いも必要なく、すんなりと頭の中で理解できる親切な構成です。
手始めに2~3回しっかりと読み込んでみます。何となくイメージがつかめましたので、根拠のないちょっとした自信が湧いてきての作業突入となります。
装着に苦労する部分
これからシートを購入・設置しようとしている方のイメージとして難解な装着部位はメインシートではないかと感じているのではないでしょうか?
*画像は実際に装着した実物
実は前後のメインシート部分はそれほど苦労することはありません。たしかに純正シートの表面は肌ざわりが良い分、シートをかぶせる際の滑りが悪そうなので取り付けに苦労しそうなのはなんとなく想像できるかと思います。
しかしながら、藤野の想像とは全く異なる難解な作業が待っていたのです・・・
装着に時間を要したのはこの部位
子供のころ、プラモデルを作ったことのある方なら共感していただけるかと思いますが、早く完成させたいという思いから設計図の順番を無視して簡単にできると思われる部分から作業したという経験を誰しもお持ちではないでしょうか。
いい大人になったにもかかわらず、その癖が抜けない藤野がまず着目したのがヘッドレスト。前後に5つあるヘッドレストは部品が小さい分、取り付けが楽だろうと感じ、優先して作業にあたりました。
ヤバイ、つかないぞ!
すんなりと装着ができると勝手に思っていたヘッドレストですが、いきなり苦戦です。
コレ、サイズが合っているのか?と感じるぐらいに小さく、全く入ってくれる様子がありません。被せようにもサイズが合っていないのですから、、
と、思っていたのですが、実はコツがありました。
ヘッドレスト本体に被せるといったイメージではなく、ヘッドレストの弾力を使って押し込み、小さくした状態で格納するといった感じでやってみるとすんなり収まってくれました。
シートカバーは無理やり引っ張ったりしないこと!
ヘッドレストを縮小し、徐々に収まってきたら両手のひらを使ってしっかりなじませるようにフィニッシュに持っていきます。
実はこれに気付くまでに約2時間かかってしまいました。実際にやってみると一つ当たりの作業時間はほんの数分。たしかに苦労はしますが、このヘッドレストの作業が一番苦労し、時間がかかったのでありました。
メインシートの装着
さて、メインシートの装着に突入です。
シート部分は前後座席ともに、座面部分と背面(背中)部分から出来上がっています。
まずは座面部分から。サイドアームボックスの取り外しなど余計な作業がありますが、基本的には被せるだけでほぼ終了のイメージです。最後にマジックテープ部分をしっかりと止めてシートの張りを与えます。ヘッドレストで苦戦したようなことは一切ありませんでした。
次に背面部分。
ネット上に数多くあった装着時「指が痛くなる」というのはこの部位のことだろうなぁ、と勝手に想像していました。しっかりとフィットする分、装着はとにかく難航すると予想していたのです。
しかしながら、そんな心配は一切不要であったのです。
たしかにそのままシートを被せ、固定するのは難航するでしょう。そこには目からウロコのウルトラCがあったのです!
シートカバー取り付け補助ビニールの使用
この方法は実際の取扱説明書の手順にあるやり方なので安心して遂行できます。
シートカバーに同梱されているビニール袋を背面部シートに被せるのです。その上からシートカバーを被せれば・・・するっ、と入るではありませんかぁ。
というわけで背面部分も簡単に装着が完了いたしました。
ちなみにビニール袋は切れ込みを入れておいて、シート装着後、引っ張って取り外すのです。
工具類は必要なの!?
はい!必要となります。
ただし、メインシートの取り付けに必要なのではなく、シート装着の際に障害物となるサイドボックスの取り外しのために利用するためです。
取扱説明書にも記載がありますが、念のため列記しておきます。
①ソケットレンチセット
②+ドライバー
Z12キューブはサイドボックスがついているため、これを外すために必要な工具です。現代の車のほとんどがサイドボックスが搭載されているため、これらの工具はほぼ必要と思ってよいでしょう。
絶対にやってはいけないこと
どの部位も非常にタイトにできており、装着にはそれなりにつらいと感じるかもしれません。どうしてもシートを引っ張って無理やり被せたいところですが、これは絶対にダメ。
藤野もやってしまいましたが運転席側のシート取り付けの際、無理やり引っ張った結果、ほんのわずかながら、結合部分の縫い目から裂け目ができてしまいました。
両手のひらでやさしく・・・
シート装着の際は決してシートのへりなどを引っ張ってはいけません。
両手のひらを使って全体的に均していくといった作業の繰り返しになります。クラッツィオ製のシートカバーはジャストサイズに出来上がっています。根気よくこの作業を繰り返せば実際に装着した藤野の画像以上に綺麗に装着できますので実践してみてください。
しっかりとフィットするの?
画像をご覧いただけましたか?
これは実際の愛車に装着した写真です。かなりフィット感があるでしょ♪
多少シワがありますが、もう少し時間をかけて均しながら慎重に作業すればもっとキレイに仕上がることは間違いありません。
知らない人が見たら、純正の表皮に感じるかもしれません。非常にタイトな作りで取り付けにはそれなりに時間かかり若干苦労しましたが、このナチュラルなフィット感を見ると今までの疲れがすぐに吹っ飛びました。
メーカーの画像しかご覧になっていない方がほとんどだと思いますのでそのあたりはとても不安に感じている方は多いかも知れません。でも本当にキレイに仕上がります。
純正シートからクラッツィオを装着した違いをご覧ください。
クラッツィオ製のシートカバーを装着して良かったこと悪かったこと
愛車が高級外車に豹変!?
クラッツィオ製のシートカバーを選択した最大の理由は卓越したデザイン性。購入に際し、躊躇なく一択で選んだクラッツィオの赤×黒仕様ですが、念のためそれ以外のシートカバーもネットを徘徊して一通り見てきました。
お世辞にも格好良いとはいえない下品な感じのシートカバーもちらほらと目につく中、やはりクラッツィオはいいなぁ~、と惚れた弱みというかひときわオシャレに見えてしまいます。
この赤×黒デザインは藤野の中では完全にイタ車のイメージ。その昔、友人が乗っていたアルファロメオがこんな感じであったとの記憶がよみがえりました。
とにかく安っぽく見えないんですよ!
藤野のキューブはとうとうアルファロメオになってしまったのです!
ちなみに藤野が購入した赤×黒以外に選べるカラーは以下のとおり。
ホワイト×レッド
ブラック×ブルー
ブラウン×アイボリー
ブルーあたりもシャレオツかなぁ、と思ったのですが、あなたはいかがですか?
⇒ クラッツィオ Clazzio キルティングタイプ シートカバー
汚れを気にしなくてよくなった
デザイン性や他人との差別化などがシートカバー装着のメインと考えていましたが、実はこの汚れの付着を気にしなくて良くなったのは結果として一番大きな事柄だったと感じています。
Z12キューブの前はZ11キューブに乗っていたのですが、シートカバーはつけておらず、ほこりの付着がすごかったのです。天気の良い日にシートをたたくととにかくほこりが煙のように舞い上がる有様で!ハウスダストの巣窟みたいな感じが嫌だったのです。
また、純正シート上に飲み物などの液体をこぼすと、その部分だけ変色したというか、明らかに「何かをこぼしました」といったまさに不潔感がどうしても忘れられませんでした。
シートカバーをつけておけば、汚れやほこりが付着したら絞った濡れタオルでサッと拭けば簡単に除去できますので車内はいつもクリーンな状態を保てます。
⇒ クラッツィオ Clazzio キルティングタイプ シートカバー
あえて悪かったことを列記
装着したのは4月の早朝。ぽかぽか陽気の中、作業にあたったのでとても楽しく装着できました。肌ざわりも抜群で!しかしながら、真夏の高温時にこのシートに座ったら、もしかして暑苦しいのでは?なんていう不安がよぎりました。そのあたりは真夏になったら書き足すとしますが、それなりの想像範疇に収まるのではないかと思います。
高級車は本革シートが標準の場合が多いですが、それとほぼ同じと考えれば別にネガティブに考える必要もないかもしれません。(本革ではありませんが・・)
これって「悪かったこと」とは言えませんが、それ以外にマイナスに感じる事柄が見当たらなかったんです。あえて書いてみましたが、そもそもこのあたりを気にしている方はこの手のシートカバー装着を検討すらしないかもしれませんね。
さいごに
我が愛車がみるみるうちに別人に変わっていく姿はとても感動的です。
時間はかかりましたが、楽しみながら装着できたかなぁ、と実感しています。
ちなみに藤野はヘビーな車好きとはいえませんので本当に車が好きな方であれば悩むことなくレクリエーション感覚で、しかも短時間で終了すると感じました。
取り付けに不安があり、購入に二の足を踏んでいたクラッツィオのシートカバーですが、今、作業を振り返ってみると何を悩んでいたのだろうといった感じです。5分や10分で取り付けが完了するわけではないので確かにある意味面倒ではありますが、普通にプラモデルやIKEAの家具を組み立てられる方であれば何も問題はないでしょう。説明書の言うとおりに手順を踏んでいけば何も怖いことはありません。
藤野にとって車は必需品。毎日の仕事の相棒として欠かせない存在です。そして、車に乗る際は必ず視界に入る自動車シート。イタ車になった我が愛車を見ていつもニヤニヤしています(笑。
我が女房が見たことのない美人に変わったような・・・まるで新車に乗り換えたようなハイな気分を味わえます。
決して高い買い物ではありません。
あなたも、愛車のモデルチェンジに挑戦してみませんか?